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青春は歩きながら話すなんでもない会話に詰まっている『夜のピクニック』感想

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今日は恩田陸さんの「夜のピクニック」の感想です。
恩田陸さんの作品を読むのはこれが初めてでどっちかというとミステリとか書いてる人というイメージだったのでこういう青春小説?的なの書くのが意外でした。

あらすじ

ある高校では全校生徒が夜を徹して歩き続ける「歩行祭」という伝統行事が行われていた。それに参加する高校三年生の主人公、融と貴子。二人がそ様々
な思いを抱えながら歩いていくのをそれぞれの視点で描いた作品。(あらすじを書くのがとんでもなく下手であんまり面白く見えないと思うんですけど面白いんですよ)


久しぶりにこーいう青春小説を読みました。みなさんもご存知かと思いますがよろしくは青春欠乏症なので青春映画、青春アニメ等「青春」がつく作品はかなり好きになってしまう傾向があります。今回の作品も例に漏れずかなり楽しめました。
あらすじ読むとただ歩くだけなんでしょ?となるかもしれないんですけど読んでくとかなり面白いんですね。まず歩いてる時の身体の状態の描写が心地いい。一応よろしくは中高運動系の部活に入ってたので部活でたまに走ったりしてたんです。そういう時のしんどさがうまい具合に表現されてて自分も一緒に歩いたり走ってる気分になれました。あと歩いてる時にしてる高校生がしそうなあんまり意味もない会話。これがかなりいいですね。好きな食べ物の話だったり友達の誰々はあーいう性格だけど…みたいな、読んでてめっちゃ懐かしくなりました。結構おすすめの本です!

あと個人的な話ですけど、実は僕の中高も競歩大会ていうなんか歩くイベントがあったのでかなり共感できる部分が多くて面白かったです。僕の競歩の思い出だと集合時間に2時間くらい遅刻してたまにらちゃんと一緒に歩いたら歩くのめっちゃ早かったのがかなり衝撃が大きかったですね。

評価8/10